さいごの夏の思い出

      夏      

まもなく夏を迎えますね。
こちら北海道。今日のヨガレッスンのときには、

寒くてストーブを点けました(え)

夏の思い出、いろいろありますよね。
記憶力が悪くて、人に「◯◯だったよねー」と昔話をされると目がビチビチと泳ぐわたしにも、いくつか思い出があります。

札幌中心部にある大通公園のベンチで、旦那さんと楽しくお喋りしていたら、ハトが寄ってきました。

ちなみに大通公園にハトがいることは、奈良公園に鹿がいるくらい自然なことで、公園で販売している「とうきび(とうもろこし)」を食べている人が、ポロッとひと粒 落とそうものなら、ハトが大群で寄ってきます。

「おしゃれは足元から」という、どこかの宣伝文句に乗せられて買った、ミュールサンダルからのぞくわたしの足の爪には、当時流行っていた ネイルシールが貼られていました。

寄ってきたハトを「可愛いねぇ」と眺めながら旦那さんと話をしていたら、一羽のハトがわたしに向かってトコトコ近付いてきました。

「食べるものはないよー」と、ハトに向かってにこやかに話しかけた途端。

ハトがわたしの花柄のネイルシールを、クチバシで突きはじめました

こんにちは、okuです。
旦那さんは隣で大笑いしていました(おい)
それからネイルシールは貼っていません。チ-ン

 

夏が来ると思い出す

もうすぐ夏ですね(さっきも言った)
夏といえば、花火ですね(違う?)

小さい頃から、河川敷で開催される花火大会によく行きました。

わたしの小さな手を引いて、毎年 花火を見せてくれたのは父でした。
父はいつも 花火がよく見えるところまで連れて行ってくれて、小さなわたしは父の横で 夜空に明るく咲く花火に歓声をあげながら、大喜びで見ていました。

年月が経ち、

大人になったわたしと 人混みで離れてしまわないように 手を掴んでくれるのは、旦那さんの役目になりました。

夏になると「花火!花火!」と騒ぐわたしに付き合うように、いろいろなところで花火をみました。

亡くなる一ヶ月半前にも行った花火。
そしてそれは、旦那さんにとって 人生最後の花火になりました。
わたしにとっても、最愛の人と見た最後の花火でした。

 

失くしたくないものは、なんですか?

小さい頃 毎年のように花火大会に連れて行ってくれた父は、今は身障者となり 一緒に花火に行くのは難しい状況になりました。

見たいものを、見たい人と一緒に見る。

それは、あと何回できるでしょう。
失くしたくないものを、わたしたちは既にどれだけ持っているのでしょう。

そして、その失くしたくないものは、お金で買うことができないものがほとんどです。

自分自身の健康も
家族の存在も
家族の健康も
友人の存在も

明日もそれが「在る」と信じて生活しているけど、命ある限り いつかは必ず失うもの。

失うということがどうなることなのか、
どんな気持ちを抱えて生きていくことなのかがわかったからこそ、

大切にしたいものが明確になりました。
大切なものが多すぎて、震えます。笑

スキマスイッチ / 未来花(ミライカ) [Short Ver.] - YouTube
わたしは旦那さんの名前を、出会ってから死ぬまでに何回呼んだのだろう?
旦那さんはわたしの名前を、出会ってから死ぬまでに何回呼んでくれたのだろう?

二十一回目になる月命日。
思いを馳せながら、迎えます。

f:id:okuyoga:20180627192309j:image
友だちの家に咲いたバラたち。植物のパワー、ハンパない。笑