「あなたのためだからー」という、まやかし。

相手に「選択権」がある

 

家族でも、「見たことのない顔」ってありますよね。


父はゴリゴリの亭主関白です。
わが家では、
父の言うことは、ほぼ「鶴の一声」です。


母は、
「(父を)こうしてしまったのは私なので 自業自得だけど、生まれ変わったら 違う人と結婚するわ!」
と息巻いていますが、


「今世では 父の言うことをきく」
ということが、骨の髄までしみている母は、


父のひと言に、
まるでリモコンのように反応します。


そんな父を連れて病院に行くことがあります。


かなり前ですが、初めて父の採血に立ち会ったときのこと。


「採血しますねー」


と、にこやかに言う看護師さんとは対照的に、


「どんな苦虫を潰したら、そんな顔になるんだよ」
って顔をしている父。


採血のために腕を差し出し、
看護師さんが注射器片手に血管を探していると、


父の顔が、
力みすぎて クシャおじさん みたいになっていました。


まったく見慣れない父の顔に、
「え?どうしたの?」
と聞いても、父の顔は変わりません。


娘のわたしが見る、はじめての顔


そんな父に向かって看護師さんが優しく
「大丈夫ですよー。すぐに終りますよー」
と諭しています。


いやいやいやいや、
ビックリですよ。


まさか、と。
注射が嫌でクシャおじさんなのか?と。


毎日、鼻息荒く母に指図している父が、
歯医者が嫌いで口を開けない子どもみたいな顔をしているわけです。


採血が終わって 注射針を抜くと、
いつもの父の顔に戻っていました。


こんにちは、okuです。


その後、
何度も採血に立ち会いましたし、
インフルエンザの予防接種の細ーい針を刺す時も見ていましたが、


いつも父の顔がくしゃおじさんになることに、


ムスメのわたしが、


まだ、慣れません。

 

 

「あなたのためだから」は自分の物差し

 

真面目で親切な人ほど、
「アレはいいよ」
「コレはいいよ」
と教えてくれます。


でも、やるかやらないかは、あなたが選択していいのです。


逆に、
教えた人が
「せっかく教えたのに」
と言うことは、ただの押し付けです。


本当に必要だと思えば、
人はそのように行動するはずなのです。


自分自身が探求していくのは勝手ですが、


それを人に押し付けないこと、
そして、
結果だけを求めず その過程も大切にすること。


わたし自身、
親切の押し売りをしないように気をつけなければ、とよく思います。


自分の「良い」と
相手の「良い」は違います。


その違いを受け入れた時、
思考の自由と豊かさを手に入れることができます。


自分のルールで、自分の思考を狭くすることが
ないように 自由でいたいですね:)



f:id:okuyoga:20181218224711j:imageインドで「サル〜!」と写メを撮ろうとしたら、逆に威嚇されました。(´°ω°)チーン

 

 

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北海道 札幌でヨガ講師をしています。
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