手に入れたものと引き換えに少しずつ失うもの。

わたしの中から失われたもの



「どうしてこんなに木を植えて
しまったんだろう…」




草木が生い茂るこの時期になると
母は庭を眺めながらため息をつきます。




木も生い茂っていますが
いつの日からか
ドクダミも増えてきました。




ドクダミは生薬になる植物ですし
乾燥させて
お茶にすることもできます。




……マメな方なら。




残念ながら
そのマメさを
母もわたしも持ち合わせておらず、




わが家のドクダミは雑草として
毎年処分されます。




抜いても抜いても
土の下で増えていくドクダミ。




ところで、ドクダミの香りを
ご存知でしょうか?




ドクダミを引き抜く作業をしたら
周囲がドクダミの香りに満たされます(白目)




増えゆくドクダミに
手では太刀打ちできないので
「よし!スコップで土起こしだ!」
そう思い立ったわたしは、




剣先スコップを手に持ち
張り切って土起こしならぬ
ドクダミ起こしをはじめました。




こんにちは、okuです。




持ち慣れないスコップで
手に水ぶくれが
何個も出来ました(しゅん)




それでもぱりんこは
毎日
美味しく頂いていますー(にっこり)



" くすす " の成分。



今日のブログは
書き始めた現時点で
落とし所がまったくわかりません(いつも)




夫婦やパートナーって
よくも悪しくも似てくるのだと思います。




「あなたを見ていると、
旦那さんがどんな人なのかわかる」と
何人かの方に言われたことがありました。




それほど親しくない方にも
同じように言われたことがあって、




当時は何も考えずに
「そんなもんなのかな」
と思っていました。




わたしはどちらかというと

わははははは( ≧∇≦)

と笑えるものよりも、





くすすすす(・m・*)


と笑えるものが好きなのですが、




多分それは、旦那さんの影響です。




ちょっとした
「くすすすす」
が散りばめられた生活は
7年ほど前に終わりを告げました。




旦那さんが亡くなったあと
頭の中でぼんやりと
「わたしの内側にある " くすす " の成分が
少しずつ消えていくかもしれない」
と感じていました。




どちらかというと「畏れ」に
近かったかもしれません。




旦那さんがかけてくれた魔法が
時間をかけてとけていくような、
そんな気がしていました。




旦那さんを喪って
泣き暮らしていたわたしは、




「彼はきっとこんなわたしを
望んでいない」
そう思って生活を変えていきました。




ずっと事務職をしていたわたしが
講師業をはじめたのは
旦那さんが亡くなってからです。




時間が許せば
必要な勉強と仕事にあけくれました。




やりたいことをやっていたワケですし
コロナ禍になってからは
オンラインで仕事ができるということもあって、




自分の生活の中から
「遊び」という時間が
ほとんどなくなりました。




ブログを書いていて感じるのですが、




文章には「人となり」が
ものすごく出ます。




このブログを読んで頂いている皆さまも
わたしが書くこの文章の中に
無意識に
わたしという人間を見ているのだと思うのです。




先日ふと
以前書いていた
自分のlivedoorブログを読み返しました。




そのブログの中にいたのは
[旦那さんとともに生きていた自分]でした。




旦那さんのフィルターをとおして
世界が見えている感じなのです。




ひとりになって
必死に生きてきた自分に
寂しさや悲しさを感じても
不自由さや不満は感じていませんでしたが、




昔のブログの中の自分には在って
今の自分からは
失われつつあるものを感じました。




それは " 旦那さんの成分 " でした。




もしかすると人はそれを
[日にち薬]
と呼ぶのかもしれません。




良いでも悪いでもなく、




パートナーってやっぱり
「半身なんだろうな」と思うのです。




今は
以前のブログと比べると
旦那さんの成分が減って
[自分]が強く出ているのを感じます。




「バファリンの優しさの成分が
減っている」ような。
「効き目は強いけど胃に優しくない」
みたいな、




そんな変化を自分の中に感じるのです。




わたしの父は20年の長い間要介護状態で
ハタから見ると
母の手を借りないと
生活できなかったのですが、




先日母が
「ずっとお父さんを頼っていた気がする」
と話すのを聞いて、




[精神面で]母は、
ほとんど動けない父のことを
ものすごく頼って生活していたのだと知りました。




どうでもいいことを書いていますが、




多分これから先
少しずつ失われていくこの感覚すらも
わたしの中から薄れていくと思うので、
今日ここに書いておきたいと思ったのです。




縁あって他人と生活するって
すごいこと。




パートナーがいる方は
5割の確率で最期の看取りが
ついてきます。




平穏な日常は
振り返れば
宝物のような日々です。




でも、もともとはひとり。




たとえひとりでも
それは
宝物のような日々なのだと思っています。




明日から6月。
月日が経つことの早さに震えますね(ガクブル)




どうぞ穏やかにお過ごし下さいヽ(*^ω^*)ノ




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#北海道 #安平町(あびらちょう)#菜の花畑 #母とともに



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北海道 札幌でヨガ講師をしています。
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