軽やかに。
冷蔵庫の正面に
マグネットをつけるのは
風水的にアレだそうで、
(アレってなに)
側面なら大丈夫らしいので
冷蔵庫の横に
ホワイトボードを貼って
そこに
仕事のレッスン予定を書いています。
ひとりでの外出が難しい同居の母は
それを貼るたび
しげしげと見つめ、
銀行や買い物など
自分の予定を入れてもらえる日を
探します。
基本的に
休みをつくっていないわたしですが
今回のゴールデンウィークは
2日間の連休を取ることにしました。
こんにちは、okuです。
ホワイトボードに予定を記入して
冷蔵庫の側面にペタッと貼った途端、
母はそれを見て
「この日は出かけられるね!」
と満面の笑みで要求してきました。
桜を見に行く途中の
車の助手席で
「ぼーっと車に乗ってるのが
とても楽しい」と話す母に、
「わたしも同じなんだけど」
と答えながら、
取ってよかった資格は
やっぱり
「運転免許かも」
と思っています。
大切なこと。
NHKのテレビ番組
「病院ラジオ」
を録画して
定期的に見るようにしています。
今、ヨガの講師や
表情筋トレーニングの講師を
させて頂いているわたしですが、
旦那さんが亡くなる
という経験がなかったら
わたしは200%
この仕事をしていません。
命に限りがあるということを知って
それは案外長くはなくて
もしかすると
いきなり終了するかもしれない
ということを理解して、
本当に少しずつですけど
「自分の人生をちゃんと生きよう」
と思っての「今ここ」です。
でも人は
健康に過ごしていると
それが
「あたりまえ」
だと思うのですよね。
穏やかな日々が続くと
「永遠に穏やかなんじゃないか」
と思う日もあります。
そんな日もあっていいし
その緩みも大切なのですけど、
「のほほん♪」という
穏やかな日々の最終日に
死というものがあるのではなくて、
死というものがあるから
今の穏やかさが
信じられないほど幸せに
感じられるのだと思うのです。
人生最期の日を迎えるのは
誰もが同じなのですが、
「終わりには近づいているけど
今日も幸せに生きられた」
という日を積み重ねていけるのは、
今ある「生」を
あたりまえだと思わない人だと
思っています。
サンドウィッチマンさんが
出演されている
「病院ラジオ」は、
病院の中にラジオ局をつくって
入院している方
通院している方
そのご家族のお話を聞く番組です。
その番組に
「旦那さんが病気」という
30代の女性が出演されました。
とてもめずらしい病気で
長時間の大きな手術も終わって…と
話が進むなかで、
サンドウィッチマンさんが
「今は旦那さんの治療は?」
と聞きました。
ラジオに出演される方は
寛解されていたり
今は落ち着いている
という状況の方もいます。
奥さんが答えます。
「今は治療を終えて」
「緩和ケアにうつることになりました」
そう言ったときに
サンドウィッチマンのおふたりが
一瞬ピタッと止まりました。
「治療を終える」のは
「もう治療しなくて大丈夫」な場合と
もうひとつは
「使う薬がない」または
「自らの意思で治療をやめる」ことです。
わたしもそうですが
緩和ケアと聞くと
終末期医療を想像します。
「今は本人(旦那さん)の前向きな気持ちを
応援している感じです」
と話す奥さんに
七年前の自分が重なります。
治療を緩和させるための緩和ケアなのか
終末期医療に近いのか
それはわかりませんが、
きっと病気は重くて
生きるために
頑張っているのだと思います。
健康だと思って
過ごしているわたしにも
いずれ終わりは訪れます。
今のところ
不具合を感じずに生活できているわたしが
「生きるために」
自分にできることは、
呼吸と食事と睡眠と排泄を
調えることです。
そのために
がまんをやめて
ストレスを減らすこと。
これらは今
おかげさまで
ほとんど感じずに生活が
できているのですが、
手放すべきは
自分でつくったルール。
昭和生まれの
真面目なあなたやわたしは
謎なルールを持っている可能性が
高いです。笑
わたしが◯◯だから
◯◯しなきゃいけない
というルールです。
きっと◯◯はひとそれぞれで
仕事をしている方なら
「休んじゃないけない」とか
「人を頼ってはいけない」とか
あると思いますし、
家で家族を支えている方は
「家事をしなきゃいけない」とか
「自分の時間を削って家族のことをする」
ということが多いと思います。
母だから。
子供だから。
妻だから。
だからやらなきゃいけないこと。
そんな
親から与えられたのか
社会で身につけたのか
それすらわからないルールを
ずっと握りしめていることが多いです。
わたし自身
「働かざる者食うべからず」の
呪い的なルールがあって、
ひとりになってからは特に
日常生活で緩むことが
下手になった気がします。
人それぞれに
自分に課したどうでもいいような
細かいルールが
きっとあります。
エレベーターで
「開」を押してくれている人には
お礼を言う、とか。笑
わたしくらいの年代になると
マルかバツか
黒か白か
正しいか正しくないか
という概念を少なくして、
「どっちでもいいんじゃない?」
って生きられた方が
軽やかで素敵に見えるかも。
実際、正しいか正しくないかなんて
見る角度によって
180°変わります。
それなら
「◯◯をすることが好きかどうか」
「◯◯を食べることが好きかどうか」
という基準で生きた方が、
「自分への間違い」はありません。
だからわたしは
今日も
ぱりんこが美味しいです。
昨日お正月だと思っていたら
今日ゴールデンウィークに
なったような気分ですが、
ゴールデンウィーク後半
どうぞ穏やかにお過ごし下さいヽ(*^ω^*)ノ
#桜は満開でした #母と #晴天なり
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北海道 札幌でヨガ講師をしています。
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