わたしのあたまの中の記憶の上書き。

こうやって、生きていく。



「なんだか朝起きると胃が痛いの」
「でもそのうち良くなると思うの〜」
と母が言うので
病院の予約をしました。




調子が悪いと言いつつも
お菓子をバリボリと食べる母を見て
「大丈夫そう」と思いましたが




高齢なこともありますし
以前胃の疾患で
救急車に乗ったこともあって、




「そうだよね。久しぶりに
胃カメラ飲んでおいた方がいいね」と言って




「さて病院に行きましょう」という朝。




朝早い時間の予約でしたので、
わたしの朝のルーティンである
" ぱりんこ " を食べる間もなく、
母を連れて病院へと向かいました。




病院に到着して
看護師さんに
「今朝は何か食べましたか?」
と聞かれた母が言いました。




こんにちは、okuです。




「チョコレートを3個」




「そうですかー」と
優しく話す看護師さんとはうらはらに




隣で白目をむく娘(わたし)。




胃の検査をする可能性があるときの朝は
白湯くらいにしておきましょう(基本)




感情は感じきることも大切だと思っています



後日の胃カメラの検査の結果、
おかげさまで
母の胃に
大きな異常はありませんでした。




そんな母を連れて
梅の花を見に
散歩に行きました。




行く途中
5年ほど前に
よく歩いた道を通りました。





旦那さんを車椅子に乗せて歩いた道。





今でもそこを通ると
あっという間に5年前に引き戻されます。




旦那さんが余命宣告をされたその日、
とあるスープカレー屋さんに行きました。




わたしたちは
病院の近くに
マンスリーマンションを
借りていましたが、




そのすぐ近くに
とてもおいしい
スープカレー屋さんがありました。




とてもおいしいスープカレー屋さんなのに
本当にとってもおいしいのに
旦那さんの余命を宣告されたあとのそれは
砂を噛んでいるみたいで




泣いて鼻をかみながら
スープカレーを食べました。
泣きたかったのは
旦那さんだったはずなのに。




そして旦那さんが亡くなったあと
そのスープカレー屋さんには
足を運ぶことができなくなりました。





「少しずつ、思い出を上書きすることが
必要かもしれない」





最近、そう思うようになりました。




いつまで経っても行けない場所があるよりも
「楽しい思い出を上書きしてみよう」
そう思ったのです。




わたしは
ヨガの講師と
表情筋トレーニングの講師をしています。




期せずして
表情筋トレーニングの先輩講師さんが
札幌に来てくれることになりました。




しかも
「スープカレーを食べたい」と
言ってくれています。




当初は違うお店を
いくつかピックアップしていたわたしですが、




この機会に
楽しい思い出を
上書きさせて頂くことにしました。




地元の友だちと行ってもよかったのですが
それだと悲しかった思い出に
浸ってしまいそうな気がしたのです。




久しぶりに行ったスープカレー屋さんは
日曜日ということもあって
小さな店内は混んでいて、




わたしと旦那さんが
向かい合って座った場所は
お店が賑わっているので
待っている人の待機場所となっていました。




ちゃんと味わったスープカレーは
やっぱりとっても美味しくて
来てくれた先輩講師のおふたりにも
「美味しい」
と言ってもらえたことで、




わたしのあたまの中の
悲しいだけの5年前の記憶は




楽しいおしゃべりと
美味しいスープカレーの記憶が
新たに上書きされました。




きっとこれからも
こうやって生きていくんだろうな、と
思っています。




週末ですね。
どうぞ
穏やかな週末をお過ごし下さいヽ(*^ω^*)ノ



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#梅林公園 #母と #梅ソフトクリームを食べました(写真なし)



痛みを知っている人(安住さん)は
優しくて強いんだな、って思うのです。
*お仕事中などの方はご注意ください(泣)*

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北海道 札幌でヨガ講師をしています。
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